介護

【介護福祉士】国家試験の合格基準点、合格率などのデータ、試験範囲を解説

こんにちは。こーへいです。

今回は、介護福祉士国家試験に関するデータと、試験範囲について解説します。

介護職の中で唯一の国家資格が「介護福祉士」です。

「初任者研修(旧ヘルパー2級)」や「実務者研修」などはそれぞれ研修を修了して専門知識を学んだことが認められたいわゆる民間資格のようなものです。

介護福祉士国家資格を取得することで、よりレベルの高い業務を任されたり、直接給与アップに繋がったりするメリットがあります。

私の職場でも、民間資格所持者の資格手当は数千円ですが、介護福祉士を取得すると、資格手当が2万円にアップします!

また、介護福祉士が活躍するフィールドは範囲が広く需要が高いです。

常に人員が不足している業界なので、転職するのも困らないでしょう。

第32回(2020年)介護福祉士国家試験のデータ

2020年1月26日(日)に実施。合格発表は3月25日(水)14時からでした。

■受験者数 : 84,032名

■合格者数 : 58,745名

■合格率  : 69.9%

後述しますが、2017年以降は合格率が70%以上と高い水準です。

60歳代以上の合格者が1,933名もいました。挑戦に年齢は関係ありませんね。

過去の介護福祉士国家試験受験データ

過去の介護福祉士国家試験の受験者数・合格者・合格率を見てみましょう。

受験者/合格者/合格率

第 1回(1989年)11,973名/2,782名/23.2%

第 5回(1993年)11,628名/6,402名/55.1%

第10回(1998年)31,567名/15,819名/50.1%

第15回(2003年)67,363名/32,319名/48.0%

第20回(2008年)142,765名/73,302名/51.3%

第25回(2013年)136,375名/87,797名/64.4%

第30回(2018年)92,654名/65,574名/70.8%

5回ごとに振り返りました。

2000年に介護保険制度がスタート、介護福祉士の認知度と需要が高まり、受験者数も増えました。合格率も上がってきました。

2017年に受験資格の変更があり、実務者研修の受験が必須となったことで、2017年の受験者数は前年の約半分まで減りました。

それまでは3年の実務経験があり、実技試験のクリアまたは介護技術講習を受ければ受験できていました。

10万円以上の費用がかかり、6〜10日程度スクーリングがある実務者研修は受講のハードルが高いと感じられるかもしれません。

介護福祉士国家試験の試験範囲とは

介護福祉士国家試験は、5つの答えから正解を選ぶマークシート方式です。

問題数は125問

試験時間は午前(10:00〜11:50)110分、午後(13:45〜15:35)110分です。

試験範囲は次の11科目群に分かれています。

1 人間の尊厳と自立、介護の基本

2 人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術

3 社会の理解

4 生活援助技術

5 介護過程

6 発達と老化の理解

7 認知症の理解

8 障害の理解

9 こころとからだのしくみ

10医療的ケア

11総合問題

技術や知識の問題だけでなく、実際の介護現場での対応を問われる問題が出ます。

利用者の気持ちに寄り添って、介護の原則に沿っているか、よく問題を読み、場面を想像しながら考えればわかる問題も多いのです。

次は第34回(2022年)試験を目指そう

さて、今年(2020年)は受験申込はすでに終了していますので、これから介護福祉士国家試験の受験を考えいている方は、次の2022年1月の試験に申し込むことになります。

来年(2021年)の8月に申込が始まるはずですので、今からコツコツ勉強しながら準備しましょう。

ちなみに、2021年4月は3年に一度の介護保険制度改定の年です。

今年の新型コロナウイルスの流行もあり、改定内容が気になるところです。

こちらも新しい情報には広くアンテナを張っておきましょう。

介護福祉士国家試験の合格ラインは60%

全125問中、正解が75問程度が合格ラインです。

第32回(2020年)は77点以上が合格でした。

また、全11科目群の全てで1点以上取らなければなりません。

全体で77点以上とっていても、0点の科目があると不合格です。

まとめ

介護福祉士国家試験は合格率70%と比較的合格しやすい資格といえます。

全125問で、125点満点中75点前後が合格ラインです(正答率60%!

キャリアアップ、給与アップ、業務の幅を広げるためにもあると有利です。

ますます需要が高まるので、転職を含め将来的にも仕事に困ることはありません。

受験手数料は15,300円かかります。

実務者研修をまだ受講していない方はそちらも日程を確認して間に合うように受講しましょう。

 

私は今年度受験します!

結果もご報告しますので、介護福祉士取得を目指す方は一緒に頑張りましょう!!