こんにちは!こーへいです。
今回は、私が勤めるデイサービスのあるパートさんの国家資格挑戦パート2です。
デイサービス勤続5年の入社時無資格未経験のパートさん(43歳)
佐藤さん(仮名)としましょう。
彼女は当時、介護の経験も資格も何もなく入社しました。
リハビリデイでしたので、介護の業務内容は誘導、移動介助、マシンの移乗とセッティング、送迎がメインでした。
食事、入浴はなく、自立度が高い利用者様がおおかったので、排泄介助もほとんどありませんでした。未経験者にとっては始めやすい内容だったのかもしれません。
お子さんも4人いて、扶養内で働きたいとのことで週3日ほど勤務していました。
介護福祉士国家試験を受験するきっかけ
実務経験3年で受験できるので、「それなら取っておこう」と思ったそうです。
将来的にも、介護福祉士があれば時給も上がるし、必要とされる職種だからとのことでした。
「今度、実務者研修を受けることにしました」との話も聞いて、シフトを調整しました。
会社からは受講費用の補助はありません。
話は逸れますが、「資格取得支援」として費用を会社が負担してくれること、よくあると思います。個人的には、使わずに自費で受講した方がいいと思っています。
なぜなら、「研修費を負担してもらった」という借りを会社に作ったことになる気がするからです。研修費を払うから、3年は辞めずに働いてくださいね、といった規程があるところもありますよね。
縛られるのが微妙なところです。
そうでない会社もあるのでしょうか・・・
佐藤さんは、自費で受講してます。施設としてはありがたいことで、介護福祉士を持つ職員が多いことで介護報酬(事業所の収入)も加算されることもあります。(サービス提供体制加算)
結果・・・
こちらも合格!!
正直、「よく受かったな」と思ってました。
主婦として、育ち盛りの子どもが4人いて家事をこなしながら、地域の活動にも積極的に参加していたみたいで、両立しながら試験勉強も。
感心しましたね。
佐藤さんも、介護の基本的な実務(食事、入浴、排泄)介助の経験は全くと言っていいほどありませんでした。
資格取得後のはたらき
私の勤めるデイは、その後本社の意向で体制を大きく変えることになりました。
半日型のデイから、1日型のデイに変わることになったのです。
大きな変更でした。
その時は、今まで利用していただいていた利用者様も、
「1日時間が長くなるなら行かない」
「場所が変わって遠くなるなら行けないね」
など、こちらの勝手な都合で利用できなくなる方もいらっしゃり、とても申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
この話も別の機会に書きたいと思います。
そうしてデイの内容がガラッと変わったことで、職員に求められる仕事内容も大きく変わりました。
通われる利用者様のタイプも変わってきました。
入浴を希望される方、認知症の方、排泄支援が必要な方・・・
私も含めリハビリデイで働いてきた職員は、実際に入浴や排泄の介助が始まることに戸惑いました。
そこに資格取得して基本的な技術・知識を持っている職員がいてくれたことは大きな安心になりました。
その後
佐藤さんは転職することになりました。
パートで約5年勤務してきて、お子さんも成長したことで、本人の仕事に対する意識も変わってきたようです。
正社員でデイサービスの生活相談員として働くことになった、と退職の申し出がありました。そのデイの内容も本人のやりたいことに合っているらしく、おそらく今よりも待遇もよくなるでしょう。
介護福祉士を取得したことで、新しい仕事に挑戦すること、キャリアアップしてこの高齢社会に貢献できることは、すごく価値あることだな、と感じています。
会社としては主力のパートさんを欠くことになるので戦力ダウンは痛いですが。。。
まとめ
介護福祉士国家試験は、実務経験の要件を満たしていれば、パートでも受けられます!
佐藤さんはパートでシフトの融通がきくので、会社も協力して実務者研修もスムーズに受けることができました。
自分の人生を自由にするためにも受講料は会社の支援を受けない方がいいと思います。
自己投資をして、会社に縛られることなくキャリア形成しましょう。
・実務経験(3年以上勤務していて、540日以上の勤務実績)を確認しましょう
・実務者研修を受講しましょう(受講日、期間と受験の要件に要注意です)